ずっと皮膚科にお世話になりっぱなしだった、生粋のアトピーっ子。
大人になってからも、アレルギー性の皮膚炎を繰り返すので、自分は「敏感肌」で相応の手間とお金をかけないと、普通の肌状態を維持できない体質だと思い込んでいました。
20代前半からエステのフェイシャルに大枚をつぎ込み、28歳から年齢化粧品のドモホルンリンクルを始め、10年以上欠かさなかった朝晩のおてあて。※１
CMで以前「なんにもしてないんです～」というフレーズが使われていましたが、ズボラな私にとっては朝晩2回のおてあては「凄く頑張っている」状態でした。
※１ドモホルンリンクルは朝晩のお手入れが基本、お手入れではなく手を当てるというおてあてという言葉が使われていました。
当たり前だった価値観や生活習慣が「崩壊した」
37歳で身体を壊し、そのあとも妊娠、出産、育児と追われている間。
自分を「おてあて（いたわる）」する時間や心の余裕は何処にもなく、数日サボるのはザラ…。手入れが出来ない日は、子どもの乾燥対策に使っているプロペト（ワセリン）を、子供に塗ったついでに気になる場所に塗るだけでしたが、恐れていたアトピー再発やアレルギー性の皮膚炎は起こりませんでした。
「保湿」さえキチンとしていれば、何とかなるかもしれない。と肌断食を始めたのが今年の2月。
花粉症の時期（2月後半～4月）は、肌の状態が一年で一番酷く、発疹や赤味や痒みが常に出て辛かったですが、GW頃にはすっかり落ち着きました。現在は汗をかきやすい時期なので、乾燥が減り、プロペトを使わずに自分の皮脂で何とかなる日も出てきています。
私が実践した肌断食
- 湯シャン、脱ボディソープも同時進行。
- 乾燥している部位だけ、薄くプロペト（ワセリン）を塗る。
- 化粧落としを使わずに済むメイク道具に移行。
- 化粧をした日だけ「石鹸で洗顔」。
- 朝は水のみで洗顔、夜はぬるま湯で洗顔。
体質に合わない方もいると思いますので、お試しになる際は自己責任でお願い致します。
ワセリンの選び方。
ワセリンもプロペトもサンホワイトも原料は同じ、石油が原料の油脂性軟膏です。
純度によって名前が変わり、（低純度）黄色ワセリン→白色ワセリン→プロペト→サンホワイト（高純度）という感じです。
純度が高いほうが、低刺激で酸化しにくいので、値段は若干上がりますが、純度が高い物を使ったほうが良いと思います。
手放せなかったのは「アンチエイジングを頑張っていた」自分。
肌が安定してから暫くしても、まだ未練がましく持っていた化粧品一式。
高かったから手放せなかったというよりは、また必要になるかもという気持ち（不安）と、肌の手入れを頑張ってきた過去と気持ち（執着）。
化粧品は生ものなので、後生大事にとっていても古くなったら使うことは出来ないから、一旦さよならします。もしこの先時間や心にゆとりが出来て、また朝晩おてあてしたくなったら、その時に買えばいい。
今は手入れすることを義務に感じてしまう息苦しさを、手放そうと思います。
手放した物
- 基礎化粧品の残り3点
- トラベル用基礎化粧品の残り4点
- 朝晩のおてあての手間暇
- 毎月の化粧品代（約35,000円）
手に入れた物
- プロペト
- 朝晩の5分の時間
