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思い出ボックスという名のブラックボックスに着手する。

実家に眠っていた、思い出ボックスを処分しました。

まだ母が母親らしかった頃。

私の子供時代の様々な記念品や作品や宝物など、段ボール箱3つ分を保管してくれていました。大人になって一度も開封した事はなかったけれど、「きっと大事なもの」だと思い、独立後も引っ越しの度に持ち運んでいました。

宝物は普遍ではない。

今から7年前、当時の環境を全て手放し、一時的に荷物を預けなくてはいけなくなった時、初めてこの箱を開封したところ、私の目から見るとただの紙ゴミが8割以上でした…。

母親がきっと「初めての押し花」とか「初めての習字」とか、「初めて賞を取った」とか、そういう記念の品として一つ一つ取っておいた物なのですが、私からすればこの先取っておいて何になる?と思える様な物ばかりで、この時の整理で段ボール3箱分の物を1箱分まで減らしました。

余談ですが、この時に卒アルや卒業証書の類を全部捨てました。

その後衣類や生活用品はレンタル収納に、アルバムと思い出ボックスだけは実家に預けていたのですが、あれから7年経ち、終活を機にアルバムと思い出ボックスを引き取りました。

うん、今なら更に間引ける気がする!

時間を空けて気持ちが吹っ切れる事もある。

我が家にお悩みボックスはありませんが、お悩みボックスって多分こういう風に気持ちを整理してくれるんだろうな。と思いました。

7年前は吹っ切れなかった作品達。自分にもこういうかわいらしい子供時代があったのだと(覚えていないけれど)証明の様な気持ちで持っていましたが、7年の歳月をかけて冷静に見ることが出来るようになり、この先の人生に必要ないのでお別れしました。

臍の緒とカセットテープ、母子手帳と手形。

これらと数点の思い出の品だけは、今は持っていたいという感情に従って取っておく事を決めましたが、この先時間を置いたことによって、手放したい気持ちに変わるかもしれません。

思い出ボックスをブラックボックスにしない。

独立した時に持たされた段ボール3箱を、14年間引っ越しの度に持ち運び、狭いワンルームの時でも後生大事に仕舞っていました。

早い段階で見直せていたら、運ぶ労力も保管するスペースももっと少なくて良かったんだと思います。

開かずの箱にするのなら、思い出の品など保管する意味がない。その存在を愛でられる物だけを大事に保管し、時に省みようと思いました。

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